いつも挨拶してくれる近隣中学校の先生
私は毎日の通勤時、地区の中学の正門前を通ります。
私が学校の正門前を通るとき、学校の先生が門の前に立ち、登校してくる生徒に「おはよう」と声をかけています。
私は何も言わずに通り過ぎるのは嫌なので、先生達にむかって「おはようございます」と通り過ぎてそのまま歩いて行きます。
そんな毎日なのですが、昨日の朝とてもびっくりする出来事がありました。
校門の前に立っている先生は何人かいて、日によって違います。
実はここの先生達、毎日通りかかる地域住民には自分から挨拶しない先生もいるのですが、その中で、ひときわ先生から元気に挨拶してくれる年配の先生がいらっしゃいます。
たぶん教頭先生か、教務主任の先生か、もしかしたら校長先生かもしれません。
その先生はいつもどおり私が通り過ぎるとき、私も先生達に向かって「おはようございます」と挨拶すると、その年配の先生も「おはようございます」と元気に挨拶してくれました。
え?そこまで見てたの?挨拶してくれる先生の言葉にびっくり。
問題はその続きがあったのです。
先生は「おっ!指の包帯取れましたね」と私に言ったのです。
実は10日前の金曜日、私は朝の通勤時、会社まであと3分のところで転んでしまい指を強打。
変色してしまったので病院も行ったのですが、骨折はせずにすみました。つまり打撲です。
いつも骨折癖のある左手なので、ただの打撲でも骨折寸前の状態になり、PC作業すると痛いので骨折の時と同じ包帯の巻き方をして通勤していました。
こんな感じです。
つまり先週1週間はこの手で通勤していましたが、昨日月曜日は痛みが引いたので、包帯を取り、なんか気分も乗ったので、指輪もして行きました。
昨日はこんな感じです
並べてみると誰でも違いはわかります。
NLPの講習が終わった次の日にいきなり貴重な体験
しかし私は単なる毎日校門前を挨拶して通り過ぎていく地域住民。
その学校の生徒でもないのです。
それなのに、その年配の先生は私の変化に気づいていたのです。
確かに私は他の人に比べて歩き方が明らかに違うので目立ちます。
それでもその変化に気づいていたことに本当に本当にびっくりしました。
他の人の変化や様子をきちんと見る。感じる。実は気をつければ誰でもできます。
実はこのことは私が前日まで講習を受けていたNLPで初日に習う大切な項目なのです。
人とコミュニケーションするためにはその人の小さな変化にどれだけ気がつけるか、感じ取れるかが大事です。
初日のワークではそれこそひとりが椅子に座って、他のみんながまずそれを観察し、みんなが目をつぶっている間に1カ所だけ変化をもたせどこが変わったか当てるワークがあります。
その他、2人のうちひとりが目をつぶったままで、もう一人の手のひらの位置を感じ取り、お互いの手のひらをびったり同じに位置に持って行けるかというワークもするのですが、それがなぜかできるのです。
それはお互いがぴったり当てようと意識や感覚を研ぎ澄ませ、集中しないとできません。
でもそれは魔法でも何でもなく誰でも意識すればできることです。
あの先生はきっと良い先生に違いない
私はその校長先生の「おっ!包帯取れましたね」の一言でこの先生は本当に生徒の細かい変化に気がつける良い先生だろうなあと確信しました。
私が先日受験したメンタルヘルスマネージメントの試験にもこの話は出てきます。
「相手の不調に気がつくためには、普段と違うに気をつけること。上司は普段から部下をよく観察しましょう」
と書いてあるのですが、これって上司が「ああ○○さん今日も来てるわ」じゃダメって話です。
相手がいつもどんな声の大きさで、どんな速さでしゃべっているか、仕事はいつもどれぐらいの時間で仕上げてくるか等、上司が把握していないといけないという話です。
自分の毎日生活している地域のこと、肌で感じていますか?
最近メンタル不調を起こす方が増え、ストレスチェックも義務化されたわけですが、なんか違うなあって思います。
それよりきっとみんなが自分のことで一杯で周りのことを気にしなくなったんじゃないでしょうか。
自分の住んでいる周りがどうなのか、いつもがどんなのかって感じることが少なくなってきたような気がします。
毎日挨拶するからこそ、いつも見かける顔とそうでない顔もわかるようになるのに、最近は同じマンションなのに犯罪防止のために挨拶をしないでおくというばかげた話も出てきています
そんな中で、私の変化に気がついたこの先生は、「自分は生徒を危険から守り、心が敏感な思春期の生徒の変化に少しでも気がつきたい」という強い思いがあるからこそできることなんだと思います。
NLPで感察力が大事だとは学びましたが、まさに講習の終わった次の日に身をもって私にそれを教えていただけるとは本当にびっくりです。
今日も私の体験が心のエネルギーを充填してくれました。ありがとうございます。
こちら私のNLPの先生の本です