私が鉄道の話をすれば必ず語ってしまう、京阪電車旧3000系特急。
実はこの特急が本日から先頭車両の外装が1995年以前の従来のクラシックタイプに戻され、今日から来年春のラストランまでこの外装で運行されます。
現在、京阪の3000系という車両は青い電車で、この私が好きな特急車は現特急車である8000に改番されてしまったのですが、ラストランに合わせて、先頭車両と一番後ろだけ番号を3000番台に戻されたのです。
それで、その竣工記念の記念列車に乗りたくて今日も行ってきてしまいました。
私の憧れ。旧3000系特急。京橋~七条間はノンストップ
まず、その竣工記念の記念列車の臨時特急ですが、停車駅が現在の特急停車駅ではなく20年ほど前までの特急停車駅、つまり京橋~七条間はノンストップというわけです。
私のこの特急に対する思い入れは、このノンストップというのに意味があります。
子どもの頃に「この大阪まで止らない特急に乗ってみたい。七条の次に止まる京橋ってどんなところなんだろう。」
子どもながらの知らない土地への憧れとか、止らずに行くというのが、ものすごく特別な大人な感じだったのです。
それが最近は特急が私の実家の最寄り近くや、いつも行っている鍼灸院の最寄り駅まで止るようになり、「特急」=特別なもの感が一挙になくなりました。
まあ特急停車駅が増えた頃から私も「ラッキー、便利」とは思って乗っていますけどね。
そんなことで、ノンストップ特急、しかもクラシックタイプというのは私の子どもの頃の夢が叶う瞬間でもあるのです。
前日は実家にいた私。朝の9時に中之島は無理。でもなんとか乗りたいなあ
最初このクラシックタイプの臨時列車の発表ではこうでした。
- 朝の9時に中之島駅に行って3000系記念DVDを購入した人先着205人に「着席整理券」をプレゼントします。
- 「着席整理券」をお持ちの方には、本列車に設定した指定座席(窓側のみ・205席)に、優先的に乗車・着席していただくためのものです。指定座席には当日11時30分までにお座りください。
と書いてありました。
この発表があったとき、朝9時に中之島かぁ・・・と思っておりました。
しかも列車が到着するのは11時半。9時~11時半の時間はどうしたらいいんだ?待つのはきついぞ。
と思っておりました。
しかも昨夜私は前職の仲間との会食で遅くなり、大阪に帰宅するのをあきらめ伏見の実家に泊まりました。
9時に中之島に行くためには自宅を朝の7時には出発しなければいけません。
しかも、私が昨夜実家に帰宅したのはちょうど夜中の0時。
実家はみんな夜更かしのため、またしゃべってしまい、朝方寝ました。
どう考えても起きられるわけがありません。朝起きて中之島に行くのはあきらめました。
とにかくこの電車に乗れれば席はどこでもいいやん。
それで次に考えたのは座れなくてもいいから京橋から電車に乗るということでした。
こんな記念電車には中之島駅に朝早くから鉄オタクが並ぶでしょうし、京橋から乗車して座る席があるとは思えませんでした。
着席整理券はあくまでも窓側の席なので、通路側でも良ければラッキーです。座れる可能性が高いです。
私としては窓際でなくても良いし、ノンストップ特急に乗ることに意味があったため、最悪 京橋~七条を立ってでもいいやと覚悟を決めました。
寝坊したため、朝ご飯抜きで実家を出て、とにかく京橋まで帰りました。
私の認識では臨時列車は京橋11時半前後の到着のつもりだったので、京橋に着いたのは11時15分。
ああなんとか乗れるよ。あとはもういいやと思ってホームで待っていました。
しかし電車は、待てど暮らせど来ません。
えっ?私。時間間違えた?どうしよう。と思ってあきらめかけたとき、京橋のホームにいかにも鉄道の写真撮影の人たちが増えてきたんです。
そしてある人が時刻表の写真撮っています。
これを見てホッとしました。単純に私が時間を30分早とちりしていたのです。
そしてやっとこの表示が来ました。
前日京都に行くときにカメラを忘れたため、仕方なくガラケーで撮影したので、「臨時快速特急」の文字が光って見えませんが、そう書いてあります。
やっと念願のお待ちかねがやってきました。
わーい。ついに乗れたノンストップ旧3000系特急クラシックタイプ
下記の特急写真のみ私が撮影したものではありません。仲間にメールしたら送ってくれたものです。
懐かしい電気幕ではない鳩マーク!これこそ3000系特急の証です。すばらしいです。
さぞかし混んでいるだろうと覚悟したのですが、結局混んでいたのは改番した先頭車両および最後尾。
あとはダブルデッカー車、テレビカーの4つで、それ以外の改番していない普通の車両はガラガラだったんです。
おかげで私は、8000のままの中間車両ではありましたが、6号車の窓際の席をGETできました。
乗ったら座席番号が貼ってありました。
子どもの頃は気がつかなかったけど、つまりノンストップの頃は座席番号があったんですね。
窓から撮り鉄を眺めながら優越感に浸るアホな私
京橋を発車し、私はずっと外を眺めていました。
通過駅ではすごい写真撮影の人たちの数です。やっぱりみんなこの日を待っていたんでしょうか?
私みたいに乗っている人よりとにかく写真撮影の多さにびっくりしました。
特急が中書島と丹波橋を通過したとき、これがノンストップ特急なんだと実感できました。
子どもの頃、「特急いいなあ」と見ていた風景です。ついに私が乗っています。
どうせ記念列車なら車内アナウンスも旧の大伴さんの声にしてほしかったのに、そこは残念ながら現役の女性だったのが惜しい。
え?マジで、京橋から乗った私にも記念乗車券もらえるの?
乗っている途中、アナウンスがありました。
「ただいまより旧3000系クラシックタイプ竣工記念列車乗車証明書をお配りいたします」
このアナウンスを聞いたとき私は「えっ?マジ?私中之島から乗ってないのになんかもらえるの?めっちゃうれしい~!」と心の中で叫びました。
それがこちらです。
もう、私にとってはこれで今日は十分でした。
中之島まで行かなくてもこれがもらえるなんて、京橋まで戻ってきた甲斐がありました。
本当に今日はよかった。
というわけで私はこの特急で終点出町柳まで乗車し、再び大阪に戻ってきました。
私の乗った特急は折り返しは回送で大阪に帰ってしまったため、車内整理とかは見られなくて残念ですが、来月平日に一度車内整理を見に行こうと思います。