奉子です。骨折して全くできなくなった日常動作。退院時もできなかったことがあります。
「ひとりで、自宅の風呂に入る」ということです。
今回はそれをクリアするまでの奮闘記と、買って良かった風呂椅子のお話をしたいと思います。
骨折前右手で身体を持ち上げ、入っていたバスタブ、右手使えないのにどうやって入るの?
右手の骨折をする前は、私は湯船に水平に立ち、右手で身体を支え、右足を上げて湯船にます右足を入れ、そこから左足を入れるという入り方をしていました。
しかし、右腕を骨折し、右手で身体を支えずに入らなければいけませんでした。
夫に抱えて入れてもらうわけにもいかず、湯船に平行ではなく、正面に立ち、敢えて言うなら踏ん張れる方の右足を残し、上がらない足から入るしかありませんでした。
入院前は夫に手伝ってもらい、上がらない左足を夫の手で上げてもらい、なんとか入り、上がるときも夫を呼び出し、足を上げて身体も支えてもらわなければいけませんでした。
我が家の風呂には手すり等はなく、タオル掛けやシャンプー置き場、風呂の壁等なんとか少しでも支えになりそうな場所を探しました。
しかし入院前は動かしても痛くない角度が限られていたため、その一瞬どこかに手をやるのも、痛みとの戦いでした。
退院後も右手使うのは禁止。さあどうする?
病院から退院してきて、右手が痛すぎてほぼどこも持てないという入院前ほどの痛みはなくなりました。
しかし、まだ過去のように右手で身体を支えるということはできません。
「入院前、夫に手伝ってもらって入った湯船にさすがに自分では入れるようになりたい。」
退院後、数日は無理でしたが、月曜日に退院して、金曜日の夜にはひとりで湯船に入ってひとりで外に出ることができるようになりました。
相変わらず、タオル掛け等、持つところは探しまくっていますが、左足から湯船に入ることを、数日の練習の結果できるようになったのです。
身体を洗うのを手伝ってもらうにも、風呂椅子が低くて座るのが怖い
骨折前は前はなんとも思っていなかった風呂動作。
しかし、身体の支えの中心であった右手を骨折し、全身が硬直し、足もフラフラな状態。
万が一風呂で転んでしまった場合は、骨折状態の私では今度はもっと悪くなる危険性もあり、風呂で身体や髪を洗うのもできる部分が限られていたため、夫に全風呂介助を頼んでいました。
夫に介助してもらうにしろ、家にあった上記写真の風呂椅子は座面も小さく、高さも低いため、タオル掛け等の場所に捕まっている立ち上がり姿勢から、椅子に座る距離が遠かったのです。
足もフラフラな私には、椅子に座る動作も恐怖でした。
入院時、病院のシャワー室にあった介助用の風呂椅子は高さも高く、座面も大きく、足がフラフラの私でも安心して座れました。
「こんな大きな椅子だったら楽なのに」と思いましたが、我が家は福祉サービスも受けておらず、だいたい家の風呂にこんな大きな椅子は入らないしなあと思っておりました。
ふとそのとき思いました。
「いつも行くスーパー銭湯の風呂椅子は高さが高くて座りやすいなあ・・・ あの高さの風呂椅子あったら楽かも」
ホームセンターニトリで見つけた。座りやすそうな椅子。
こちらの椅子はホームセンターのニトリで購入した確か高さ32センチの風呂椅子です。
これは座面の後ろの部分が少し上がっているので、座っていてフィット感と安心感があります。
先ほどの低い方の椅子と10センチ以上の差があり、タオル掛けを持って、立った姿勢から座るまでの身体をおろす距離が短く、さらに座面も大きいので不安や恐怖は一切ありません。
夫は腰痛持ちなのですが、最初は高さにびっくりしたと申しておりましたが、確かに腰は低いより高い方が明らかに楽だということでした。
こちら、お値段1000円ちょっと。はっきり言って安いです。
ただ、ニトリのネット通販のリンクを貼っておきますので参考にしてください。
最後に低い椅子と高い椅子の比較写真を載せておきます。
自分で湯船の出入りができるようになった頃から、身体や髪を洗うことも不十分で時間がかかりながらでも、自分でやり始めました。
右手は髪だけは届かない部分があり、なんとか左手でカバー。背中も両手でなんとかタオルが動かせるまで退院後は回復してきたので、それも毎日がリハビリでした。
スーパー銭湯に早く復帰したい。行けたのは意外と早かった。そしてそこでもやっぱりリハビリ
自宅の風呂がひとりで入れるようになったら、次はジム併設のスーパー銭湯に復帰したい。
スーパー銭湯は湯船には必ず手すりもあり、洗い場で立ち上がり動作ができれば入れるだろうとは思っていました。
自宅の風呂にボチボチ入れるようになった翌週の年末。
ジムのトレーナーに「ここの風呂入りたいんです。髪が自分で束ねられないんで、髪を洗うのはもうしばらく断念してでも、温泉には浸かりたいんです。」と話し、トレーナーストレッチの後、骨折以来1ヶ月以上ぶりのスーパー銭湯へ。
長い髪は湯船に浸からないようにしないといけないスーパー銭湯。
右手が動かず、
髪を後ろで自分で束ねることができないため、ジムの女性トレーナーに束ねていただき、スーパー銭湯に行きました。
風呂椅子が高く、洗い場の目の前に持てそうな出っ張りもあり、本当に不十分な洗いかもしれないけど、洗い場から湯船へ。
屋内の湯船でも感動でしたが、やっぱり一番大好きな源泉掛け流しの露天風呂。
温泉入れた。やったー!めっちゃ幸せ
骨折で硬直した筋肉が緩まるのが風呂でした。
そのため、退院してから本当に湯船に浸かる時間を長くし、病院でのリハビリ+自宅風呂での自分でのマッサージおよび動かすリハビリを入念にしておりました。
スーパー銭湯に行っても、それは決して忘れません。
スーパー銭湯に復帰できた喜びと共に、温泉の湯治効果を利用し、ひたすら硬直した痛い右手の筋肉を揉んだり動かしたり。
硬直して痛いところは本来あまり触りたくはありません。
しかし、ここが緩まないと右手が曲がらないままなのもわかっていました。
ここは温泉。きっと良くなる
願いを込めて、そして入院中は絶対は入れなかった風呂に入れる喜びを感じながら、自宅でもスーパー銭湯でもリハビリを頑張りました。