奉子です。スルッとKANSAI磁気カード廃止が2017年3月末をもって発売が終了しました。
スルッとKANSAI磁気カードとは自動改札機に切符を買わずにそのまま入れられる磁気カードで、数年前まであったJRのJスルーカードの関西私鉄版のカードです。
スルッとKANSAI各社共通で使えた2dayや3dayカード乗り放題カードもなくなりました。
どうやら外国人向けだけは残るらしい・・・
割引とかは一切ないので、「今のICカード時代に磁気カードいらんやん?。何が困る?」と思っているあなた!
私は非常に困っております。
スルッとKANSAI磁気カードの廃止により、磁気カードのメリットもICに導入
スルッとKANSAI磁気カードやJスルーカードの磁気廃止になったきっかけは、どうやら偽造カードが大量に作られたことらしいです。
また中国だとは思いたくないけど・・・
磁気カードメリットであった、京都市交通局や大阪市交通局のバス地下鉄乗り継ぎ割引もICOCA、PiTaPa両方適用されるようになりました。
スルッとKANSAI磁気カードの障害者特割のカードもIC化へ
さらに実は知らない方も多いですが、スルッとKANSAI磁気カードには障害者特割のカードが存在していたのです。
障害者手帳の手帳の中に記載があるのですが、障害の程度や種類により、鉄道の割引区分けがあり、1種・2種に分かれます。
1種の方は100㎞以内の近距離でも、割引が使えるときがあります。
2種の方は基本100㎞以上の乗車区間がないと割引がありません。
知的・精神・身体の障害の種別で異なるのですが、例えば身体障害である親友の場合、介護人と一緒に乗るときに限り、近距離の私鉄やJRでも割引が受けられます。
いくら1種身体障害者である彼女もひとりで乗車する場合は割引なしです。
身体障害者の場合でいうと、鉄道に関して基本「本人のみの単独乗車の場合は、遠距離以外割引適用なし」なのに対し、鉄道の中では一部市営交通局のみ単独乗車でも半額で乗車できます。
つまり、ひとりで電車に乗る彼女も大阪地下鉄なら、半額適用されるのです。
親友が「特割カードなくなって、これからは毎回切符購入だし時間かかるな。めんどくさいな」といっていたところ、障害者特割用ICカードが発売が決定したようです。
しかし、これが申込制で、発売できるのは障害者手帳第1種の方のみです。
そして、今申し込み殺到中だそうです。
<2017年7月18日追記>申込み後、使用した友人が苦言を呈して言います。 かなり使いづらいそうです。
私は2種なので、買えません。
まあいいです。まず2種で半額になるのは市営交通局のみですから、使うときは切符買います。
一部のバスでもひとりでも半額になりますが、そのときはいつもお金で払ってますし。
そして、考えたくない想像ですが、2種の方で、特割カードを単独乗車で使ってはいけない私鉄で使った人がいるからなんだろうなあと((>_<)
親友からの質問、ICカードどれがいいん?
そんなスルッとKANSAI障害者特割のカードを愛用していた親友に「スルッとKANSAIIC特割のカードは申し込み殺到でしばらく届かないし、単独乗車だと割引がないからICカードってを持ちたいんだけど、どれがいいん?」と聞かれ、調べてみました。
ちなみに前提として今は、JRのICカードで私鉄も乗れますし、私鉄のICでJRも乗れます。
つまりICOCAで京都市バスも地下鉄も乗れますよ。
ますJRのICはデポジット制度はあってPiTaPaはない。しかし、一般の定期券とは制度が違う
まずJRはクレジットカードを持っている人は申し込めるSmartICOCAを除いて、基本現金でのチャージをしないと乗れません。
そしてICを購入するときにデポジット(預かり金)をチャージする金額とは別に支払わなければ行けません。
その代わり、使わないと返却すれば500円は返ってきます。
JRは帰省や出張も含めある程度よく使うという場合は、西日本で言うとクレジットカードであるJ-westカードを契約するとネット予約でかつカードで決済した場合、乗車運賃が安くなるメリットがあります。
さらに、現金を持たずにチャージできるSmartICOCAが一緒に付いてくるのです。
実はこのJ-westカードを使用するとJRの運賃に充填できるポイントになるので、帰省や出張、旅行でJRを使う方は得です。
しかし、JRは近辺ばっかりだし、JRのクレジットカード持ちたくないしという場合は、単に切符を買わずに乗れる便利なICカードなだけで、デポジットもかかるので、
PiTaPaの方が、割引になる可能性が出てきます。
ただ、JRはIC定期券が作れます。
IC定期だと磁気と違って落としたときに、すぐ止められます。
しかし、PiTaPaは阪急電車以外は一般の定期券はICに組み込めません。
PiTaPaの定期券って書いてあるのは、独自の割引制度です。
PiTaPaって種類が色々ある。
PiTaPaは関西の私鉄系ICカードです。
しかし、リンクをみていただいたらおわかりだと思いますが、発行会社よりカードが分かれています。
つまり、どこの会社を選ぶかによって、サービスが変わってきます。
クレジット機能付きのPiTaPaを選んだ場合、どこの会社の何のポイントになるかというのをよく見てから申し込みをしてください。
共通点としては、
- 利用回数指定割引があること。
- 区間指定割引があること(登録要)
- ポストペイ方式で、口座から料金が引き落としされる。
- カード発行した会社内であれば、現金を持たなくても登録しておけば自動チャージできる。
- JRのICカードのように500円のデボジット料金は発生しない。
- 落としたときに停止したり、再発行してもらえる
って感じかなあと思うのですが、PiTaPaのメリットとデメリットをまとめたこんなわかりやすいサイト見つけました。リンクをご覧ください。
つまり、結構選ぶのも悩みます。
同じ鉄道がそこそこ多い場合は、回数券を侮るなかれ!Pitapaは1ヶ月計算。
PiTaPaの指定割引は1ヶ月(1日~末日)の間で、で計算されます。
ちなみに利用回数割引指定は「同じ料金の区間」という指定で10回以上乗ったら10%引きなのですが、
「月に10回は乗らないけど、3ヶ月なら10回以上乗る」という場合は磁気の回数券の方が断然得なのです。
ご存じだとは思いますが、回数券には「普通回数券」「時差回数券」「土日祝回数券」の3種類あり、京阪電車でいうと土日回数券は10枚の値段で14枚も付いています。
ちなみに回数券だと一番よく乗る安い区間の金額で購入し、乗り越し精算すればその金額以外でも使えますが、PiTaPaの利用回数割引は10円でも料金が違う区間を乗ったら適用外です。
先日、電車の中のおばちゃんの会話で「計算したんだけど、土日だけだったら使い切らないけど、土日は終日使える「時差回数券と普通回数券」の組み合わせが一番お得ってことがわかった。」
といっていました。
おばちゃんが会話で、「京阪の回数券、なんでカード式じゃないの?1枚1枚切符ってめんどくさい」と言っていたのですが、
私が心の中で「昔はカードやったけど、切符式に変わったんや!!」と声をかけたかったことはご想像通りです(笑)
たぶんICが廃止になった理由が偽造だったのだとすると、カード式だと偽装されやすかったんでしょうね。きっと。
私が磁気カード廃止により困っているのはこの回数券使用者だからです!
あと以前の私のこちらのブログでも触れましたが、磁気定期券との併用には注意が必要です。
ICカードと磁気カードは乗り越し精算ができないので、今まで簡単に改札機が通れていたものがいちいち精算機に行けという話になります。
回数券利用者や・定期券利用者のニーズも多いせいもあり、阪急電車は新たな磁気カードを発行して残したと思われます。
6ヶ月定期が金額的に出せる場合だとそっちの方が得かと
あと通勤で使う場合、1ヶ月定期を買う場合だとPiTaPaの区間指定割引を登録した上で、1ヶ月の定期券の上限を超えて請求しませんというPitapaは磁気の1ヶ月定期より得ですが、一括で6ヶ月定期が購入できる方だと定期券の方が安いという噂が・・
ICカードであるPiTaPaの中に6ヶ月定期をそのまま組み込める阪急電車のような例もありますけどね。
JRのICカードが普通に定期券として組み込めるため、PiTaPaもできると思ってらっしゃる方が多いですが、違いますのでご注意を。
PiTaPaの中で大阪市交通局のサービスはめちゃ得です
ただ、Pitapaの割引の中で他社と比較して、断然すごいサービスをしているのが大阪市交通局。
その大阪市交通局が発行しているPiTaPaがOSAKAPiTaPaです。
これはある2つの駅を登録した上で、その駅の改札を必ず通すという条件で、ある特定エリア内は乗り降り可能(マイスタイルといいます)
定期券より得な場合もあります。
しかもこの定期券よりお得だというのは、6ヶ月定期の上限金額な上、普通の磁気定期では下車できない駅を利用できたりもします。
また、フリースタイルは他社の利用回数割引と違い、1回目の乗車から10%割引のため、たまに大阪行くという方は大阪地下鉄に乗るときはPiTaPaを使う。
それだけで得です。
最近、PiTaPaプレミアムというサービスもできました。
ただ、プレミアムは契約前に、自分の行動範囲を比較検討しないと、マイスタイルより損になる場合があります。
どっちが得か計算しましょう。
一応クレジットカード契約なしのカードも存在します。
Pitapaは基本クレジットカードを一緒に契約させて、その代わりポイントも溜めますよ、年会費も無料にしますよ、っていうサービスなのですが、クレジットががついていないものPitapaベイシックももちろん存在します。
いくら1回利用したら年会費が要らないといっても、クレジットカードを持ちたくない。それでも関西の私鉄を他社も含めてよく乗るから、PiTaPaを利用したい。
という方もいらっしゃると思うので、紹介しておきます。
クレジット機能はないので、各会社ごと設定されている優待サービスやポイントは付きませんが、
本当に電車に乗れればそれで良い。ポイントもいらないという方はベイシックでも問題なしです。
大阪地下鉄の「1回乗るだけで10%OFFというというサービス」はベイシックでも適用されます。
ただ、1年に1回も利用がない場合は管理料を取られます。お気を付けください。
OSAKAPiTaPaのクレジットなしOSAKAPiTaPaLITEも一応存在ますが、不正利用以外の保証がありませんので、ご注意を。
関西の私鉄をくまなくちょこちょこ乗るのならPiTaPaは得
今までの話やこちらのサイトにもあるように、PiTaPaにはかなりデメリットもあります。
しかし、自分の乗る回数や頻度、曜日・時間帯を検討した上で、6ヶ月定期も買えないし、回数券も組み合わせて使い切れない場合は、PiTaPaは便利だと思います。
ただ、京都市交通局に関してはPiTaPaが回数割引でなく、金額が上限なので、6ヶ月定期よりPiTaPaの方が得かもしれません。
まあ磁気カード廃止により、ますますICカード持てよって感じになってしましたが・・・・
ただ、磁気カードの偽造が増えて廃止になったのだとしたら、ICカードの偽造も増えてきそうな気がします。
PiTaPaは関西以外でも使えますよ。こちらをご覧ください。
最後に。ICカードは別会社間はまたげない。
最後に注意点を。
全国使えそうなICカード、実は会社間をまたいだ利用はできません。
例えば、大阪駅から新幹線を使わず名古屋まで行く場合とかだと、大阪駅でICをピッとしても名古屋でピッと降りることはできません。
「乗ったのはJR西日本エリア・降りたのはJR東海エリア」と会社が別になるからです。
乗るのも降りるのも、JR東海エリアだとJR西日本発行のICOCAでも乗り降り可能です。
あとJRでも降りる駅によって無人駅等IC非対応もありますので、お気をつけください。
もう一点、電車が事故等で不通になったとき、ICカードだと振り替え輸送に使えないことが多いです。
ICカードの弱いところも分かった上で、切符かICかを上手く選択している、私でした。
2017年10月1日追記 新幹線ではお手持ちのICカードで乗車できるサービス開始
2017年9月30日より、お手持ちのICカードとクレジットカードを一緒に登録すれば、新幹線に乗れるサービス、スマートEXが開始されました。
そちらについてはこちらの記事に記載しておりますので、よろしければご覧ください