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障害と私 好きな音楽・ライブ

舞い込んできた仕事。音楽の力ってすごい!

奉子です。今日は私が24歳に8ヶ月だけやっていたお仕事についてのお話をします。

え?私がスクールカウンセラー?突然の依頼

学校

実は、音楽療法の講習会で知り合った、プロの心理療法士の方に突然こんな依頼をされました。

 

「私が昨年から行っている門真にある中学校なんだけど、保健室までは来られるんだけど、教室には行けない子なのよ。

○○さん(私)なら年も近いし、その子が保健室に来る日に合わせて、話相手になってくれないかな?

生徒は二人いて、ひとりはまあ良いんだけど、もうひとりは、本当に返事しかしなくて上手く会話にならなくてね。

 

あなたが音楽療法勉強しているなら、それ上手く生かせる気がして。

私は本業が忙しくなってきて、年38回のこの仕事は距離も遠いし、できるならあなたに任せたい」

 

「え??素人の私がプロのカウンセラーさんの代わりをして良いんですか?」

「うん。保健の先生だけでは手が足りないし、これに資格は要らないのよ。ぜひやって」

 

というわけで、年間38回なので、週1+αぐらいとはいえ、いきなり大阪府門真市まで、中学生のお相手をする仕事が舞い込んできたのです。

そりゃ不安でした。

でもやるしかないので、快く受けてやってみることにしたのです。

 

生徒は2名。全くタイプの違う生徒たち

ノート

生徒は2名。ふたりとも中学3年生でした。

「ひとりは、演劇部に所属。教室には入れないけれど、友達がいないわけでもなく、部活動は積極的な生徒。」

「もうひとりは、かなり人見知りが激しく、会話のキャッチボールが難しい子。」

と、私にこの仕事を紹介してくれた、前任のカウンセラーさんからは聞いていました。

 

しかし私とは、相性がまた違ったのです。

実際、私とより深く関われたのは、後者の生徒だったのです!!

生徒の希望で交換日記をする

前任の先生から、難しいと聞いていた生徒(仮にBさんとします)ですが、私が思っていたより自然に会話のキャッチボールができたのです。

しかもBさんは自分から、「先生、交換日記しようよ」と提案してきました。

 

そこで、私との交換日記が始まったのです。

Bさんの好きな音楽や好きなものが色々書いてありました。

それをもとに私は次に行ったときの会話の参考にしていました。

挨拶は苦手な彼女。これは私が見せるしかない

挨拶しよう

前任の先生から聞いていたのですが、Bさんは「こんにちは」「失礼します」という挨拶ができにくい子でした。

Bさんは小学校高学年から不登校になっており、家庭環境のせいもあり、誰にも教えられていませんでした。

また集団生活をしていないがために、身についていないのもあったのです。

 

私も昔は「ありがとう」をよう言えなかった子です。

なんとなく、言うのにためらいがあるのかなと思います。

 

私は思いました。

これは私がお手本見せるしかない!!

 

Bさんが朝やってきたら、私から「おはよう」と言いました。

勤務時間が終わり、帰る前に私は、職員室に挨拶に行きます。

職員室に入るときに、ノックして「失礼します」

出るときに「失礼します。ありがとうございました」

 

Bさんは私が帰るときに一緒に学校を出るのです。

毎回私がやっていたら、何か変わるかもしれない。

そう思いました。

キーボードを使っての楽しい時間

キーボード

Bさんは、『「Kinki kids」が好き』と言いました。

そこで、彼女にキーボードでメロディを弾くのを教えてみたり、歌ってもらうのに合わせて私がメロディを弾いてみたりもしました。

とても楽しい日々でした。

先生、曲作るわ!

このBさん、教科の中では国語は決して嫌いではありませんでした。

そこで、Bさんはあるとき「先生、私詩書いてくるし」と言いました。

そこで私は「じゃあ、その詩に曲をつけてプレゼントするわ」と言ったのです。

 

彼女との日々の最終月に私は彼女の書いた詩に曲を付けて、家のPCでMIDIデータにして録音し、プレゼントしました。

私が音楽療法で勉強したことを作品にし、Bさんにプレゼントしたのです。

とても彼女は喜んでくれたのを覚えています。

挨拶できた!一番の感動

Bさんが作った詩に、私が曲を付けてプレゼントする。

これももちろん私としては達成感のある出来事でした。

しかし、私がこの仕事で一番の達成感を得たことはここではありません。

 

Bさん、卒業間際には「自分から挨拶ができるようになった」のです!

 

これは、保健の先生も校長先生も驚きでした。

 

他の人が何を言ってもダメだったのに、

ついこの間やってきた私が彼女と関わったら、挨拶ができるようになったのです。

 

保健の先生に

『保健室もノックして、「失礼します」が言えるようになった。

朝の挨拶もできるようになった。

先生に来てもらって本当に良かった』

 

この仕事を受けて一番の喜びでした。

 

仕事の最終日に、校長先生に、過去の記録(毎回の生徒の様子を記録したノート)を成果として提出しました。

校長先生に「こんなに細かく様子を書いてくれて、きちっとしていただいてありがとうございました。来ていただいて本当に良かったです」

と言っていただけました。

 

私も初めて受けたお仕事で、自分の当たり前のことをしただけなのに、こんなに喜んでいただけるとは思ってもみませんでした。

その後もBさんとは交流が続きました。

癒やしイメージ

演劇部の生徒だったもうひとりの生徒とは、休みの日に彼女の出演する演劇を見に行ったりしました。

正直言うと、彼女とは、そこまで深くは関われませんでした。

 

それでも、とても楽しく充実感のあったこの仕事。

実は門真市独自の事業で、保健室に来られる生徒限定で相手をするというものでした。

私が担当した中学3年生より下は、保健室に来られるけど、教室に入れない生徒はいなかったので、

実質上、この年でお仕事は終了したのです。

 

挨拶のできるようになったBさんとは、卒業後も何度か交流しました。、

Bさんは私より先に結婚し、今は立派なお母さんです。

つまり、彼女の方が私の先輩になってしまったというわけです。

人生本当にわからないものですね。

 

私はこの8ヶ月間で教えられました。

 

信頼関係を築くことで、人は変われるんだということ。

音楽が、私を助けてくれたということ。

 

ありがとう!!

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