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日々の日常

衛生管理者で、会社の健診担当者の私が語る「普通の健康診断と人間ドック、何が違う?」

血液検査

毎年受けている会社の健康診断、私はお金に余裕があるときはそれを人間ドック項目にして健診を受けています。

人間ドックってそもそも普通の健診とどう違うの?と思ってらっしゃる方のために、今日は衛生管理者資格を持ち、さらに毎年社員350人以上の健診を予約して管理する、私の体験談も含めお話ししたいと思います。

 

健康診断と人間ドック、そもそもの違いとは

会社や学校で定められている健康診断は「労働安全衛生法の第66条」で定められたものを実施しています。

厚生労働省より「この項目は必ず毎年1回以上会社や学校の健康診断を行ってください」と決められている「法定項目」だけ実施しているのです。

こちらのサイトにわかりやすく、円グラフ書いているので、リンクを張ります。

このサイトの真ん中の方に書いてある円グラフであるように、普通の健康診断は本当に健診のうちにでわかる最低限の検査項目のみであり、ここで異常が見つかって要精密検査とかになるってことは、本当に早急に病院に行くべしということなのです。

そして人間ドックは簡単にいうとこの項目よりも、もっとたくさんのことを調べてくれるので、普通の健康診断では見つからなかった病気も見つかる可能性が高いということです。

実際、ガンが見つかったりするのは法定項目じゃなく、人間ドックの項目の方があきらかに多いです。

先ほどのリンクページの真ん中より下に法定項目と人間ドックの検査項目比較の表がありますが、本当に法定のものは項目が少ないのです。

検査項目が多いのは痛いことも多いのでは?具体的にどんな検査をするの?

健診血圧を測る

じゃあ人間ドックの検査って何をするのか気になりますよね?お伝えします。

人間ドックには「基礎ドック」と「専門ドック」の2種類あり、私が毎年のように受けているのは基礎ドックの方です。

平均的には4~5万ですが、会社の補助を使える場合もあり、2万弱~で受けられる場合もあります。

また、専門ドックは「脳ドック」とか「がんドック」のようにとにかく1カ所に特化して徹底的に調べるもので、こちらは本当に値段が高額で10万とかもざらに存在します。

私は専門ドックはまだ受診経験もないので、皆様にお勧めしたい基礎ドックについてお話しします。

はっきり言って、いつも受けている一般の法定項目のみの健診とやっていることはほぼ一緒です。

前提として会社により、ます基本の健診の項目が微妙に違います。

年齢に関係なく、本当に法定の項目のみの会社もあります。

協会けんぽ加入の会社ならば、35才以上は生活習慣病予防健診という名になり、法定項目に検便とバリウムが加わります。

私の最初の職場は若い人も含め、腹部エコーが最初からついていました。

35才以上はバリウムと検便があるのを前提と考えると、いつもの健診に、エコー検査、眼科検診(眼底・眼圧)、肺活量の検査、が加わった健診だと思ってください。

 

そこからどこまで自分でオプションを付けるかで変わってきます。

バリウムではなく最初から胃カメラを受けるとか。

2年に1回ぐらいは大腸カメラも受けてみるとか。

女性で言うと乳がん検診のマンモグラフィー検査やエコー検査

子宮頸がん検診。場合によっては子宮体がん検診、骨密度検査などがあります。

やっていること一緒ってどういうこと?説明します

胃カメラ検査

この恐ろしく増えている項目なのですが、私の過去受けた人間ドックの結果表で比べると

血液検査でいうと、15項目(法定健診)→40項目以上(人間ドック)

尿検査  4項目(法定健診)→12項目(人間ドック)

の違いがありました。つまり血を採られるのも一緒。尿検査するのも同じなのに、お金を追加してドックにすればここまで詳しく調べてもらえるのです。

この血液検査には免疫疾患を調べる項目、痛風や糖尿病の可能性の有無を調べる検査も入っています。

ものを言わぬ臓器とされる肝臓の検査項目も非常に多いです。

過去、ここの尿検査でひっかかり、再検査になった経験があります。

眼科検診

眼底検査

目の写真を撮り、高血圧や糖尿病から来る目の病気や、緑内障の有無を調べる検査です。
眼圧検査

目に瞬時に強い風を当てて、目の柔らかさ(眼圧)を調べる検査です。この値が高いと緑内障の可能性が高いとされています。

実は私は5年前、この人間ドックの眼科項目でひっかかり、眼科に行ったところ「緑内障ではないけど、視神経の膜が薄く、緑内障と同じような症状が出る」と診断されました。

実際は意識はありませんが、深視野検査で調べると視野が欠けてきています。

それで、毎日緑内障用の眼圧を下げる目薬を差すことを指示されています。

つまり人間ドック項目を受けたからわかった異常です。

その他の検診

腹部エコー

お腹にジェルを塗って、機械を当てる決して痛くはない検査です。この検査で胆石等がわかったりします。

肺活量の検査

気管支の病気がわかる検査です。最近増えている慢性閉塞性肺疾患等を調べる検査です。

実はこの慢性閉塞性肺疾患という病気はつい最近名前を知りました。

昨年合格したばかりの、メンタルヘルスマネージメント検定の試験問題にあった病名です。

この病気、気がつかぬうちになっている人が多く、実は死亡原因で10位以内に入っている病気だそうです。

オプション検査あれこれ

マンモグラフィー検査

名前はみんな知っていると思います。乳がんを調べる検査です。

めっちゃ痛いらしい。といって怖いけど受けたことない方もいらっしゃる方も多いかと。

こちらの検査ですが、30代以上をオススメします。20代は乳腺も多いのでエコー検査の方がオススメらしいです。

30代過ぎたら、私のこちらのブログにもありますが、エコーとマンモ両方受けるに越したことはないということです。

 

マンモグラフィー検査は、簡単にいうと胸を機械で挟んでレントゲン写真を撮る検査。

みんなが痛いというのはこの挟む強さが尋常ではないからです。

胸の肉を脇も含めて集めてぺったんこになるぐらい挟むんです。

 

年齢にもよりますが、横方向から挟むときと、縦方向から挟むときがあり、若いと1方向だけの場合もありますが、基本は2方向です。

それが両胸なので、最大で4回も挟まれます。

あまりにも強く挟むため痛みを感じ、人によっては1回でギブする人もたくさんいます。

そのため毎回終わるごとに「ご気分大丈夫ですか?」と聞かれるほどです。

私の記事にもありますが、できるだけ痛いのが最小限で済む時期を選びましょう。

 

骨密度検査

骨粗しょう症の検査です。

実は私、今年、市が実施する骨密度検査が無料で受けられること事がわかり受けたんです。

思いっきり、毎年受けてください。と言われました・・・

毎年ドックはお金は続かない。オススメなもの教えて

健診結果

こんなに項目毎年受けられない。という方もいらしゃると思います。

私がほぼ毎年受けているもの、他で聞いたオススメのものは下記です。

通常の健診+腹部エコー+胃カメラ+女性なら(乳がん、子宮がん)健診です。

 

本当はこれに大腸カメラもオススメと聞くのですが、会社の健診では大腸カメラを受けられるところはまあなくて、受けるにはそれをやっている病院を別で受診しないといけません。

しかし、大腸カメラだけは本当に苦か楽かがはっきり分かれます。私は上記のリンクにあるようにめっちゃ苦でした。

できれば大腸カメラは通常の健診の便検査でひっかかったときだけにしたいというのが本音です。

まとめ。お金に余裕があればドック項目を健診で受けましょう

ここまで、お話ししたように、本当の病気はドックでの健診項目で見つかることが本当に多いです。

会社の健診で、追加料金を払えばドック項目にできるものもあります。確認しましょう。

実は私が毎年オプションを付けていたため、私が健康診断担当になったときに、皆に「お金追加したらオプション付けられるし、ドックにも出来る」と案内したところ、申込者が殺到しました。

 

ちょっとお金を出して調べたら初期ガンがみつかった。なんて話はよくあります。

健診して調べなかったばっかりに。入院して手術して、長期通院になる可能性だって十分にあります。

そうなると家族や職場みんなに影響してしまいます。

自分は大丈夫。そう思っている人ほど、実際病気が見つかっています。

 

病気になった知り合いは私に「くろちゃんは毎年そんだけ受けてるんや。ホンマに大事やで。病気になってわかった」

そういいました。

みなさんも、お金と相談して、35才過ぎたらドック項目を検討してくださいね。

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